金融知識向上のための社内研修で「守・破・離」という言葉を使いました。
剣道での修業における段階を示したものです。「守」は、基本となる型、技を忠実に守り確実に身につける段階。「破」は、他の良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階と言われています。
金融の世界では、次々と新しいものが生まれてきています。新しいものばかりに目が行きがちで、基礎の段階から順を追って段階を踏むのをおっくうがる風潮があります。しかし、守破離の言葉が表す通り、独創性は大事ですが、いきなりオリジナリティを出しても思ったような結果がでないことがあります。段階的に少しずつ進化していくことが大事ですし、私もまだまだ勉強しないといけません。人間、一生涯が勉強ですね。
世界トップの投資銀行ゴールドマンサックスCEOのデービッド・ソロモン氏は、人が生み出す価値は不変だと言っています。ゴールドマンの顧客が重きを置いているのは、機械ではなく人間と直接取引して我々から洞察力を得ることだ。優れたスタッフが顧客と対話してニーズをくみ取り金融サービスを提供する価値の大きさは、コンピュータの計算能力がどれだけ向上しても失われることはない。AIも人間のためのツールである。生産性の高いスタッフの生産性をさらに向上させることにある。(日経新聞の直言Think with NIKKEIより)
私たちは価値を生み出す力、お客様のニーズをくみ取る人間力を磨いていく必要があります。本日は、ID野球生みの親 野村監督の著書【新・敵は我に在り】を紹介します。
【新・敵は我に在り】 野村克也 著 株式会社経済界/2004年
人生に近道なし、人生に失望なし、人生に待ったなし
自分のタイプを見極めて、その道を行く。中途半端な考えでは、絶対にモノになりません。自己を過大評価することは禁物です。「ビジネスマンの自戒」という言葉があります。「企業が自分を必要としていると考えたときから、その人間は企業にとって必要でなくなっている」自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まります。自分にとって何が必要なのか?という正しい判断ができなくなります。ビジネスマンの世界だけではないでしょう。
人間は、過信によって自分を見失い、努力目標さえ見えなくなってしまう。
私は、試合の勝敗について、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という認識をしています。勝てた理由がよく分からないケースもありますが、負けにはそれがありません。敗因には、はっきりとした理由があります。「結果が出ないとき」にも同じことが言えると思うのです。
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